真夜中の不在連絡票

ひとりごとです

ずっと独身でいるつもり? おかざき真理著

読了。奥さんに渡された課題図書である。おもしろかった。自分が主人公になった気分になって読めた。スカッとした気分になった。奥さんが私に読めと言った意図はわからない。30代なかばの独身の人の気持ちはよく考えたことはなかった。私の妹は、41になった。独身である。いろいろな悩みがあったのかなと想像した。兄貴らしいことは何もしてないなと思う。奥さんの兄貴、義理の兄は妹思いだ。妹が泣きつけば、助けてやる気持ちはもっているが、そんな機会もなく今に至る。娘ができたとき、妹に似てるなと思ったことがある。娘はかわいいなと素直に思える。親として得た本能かなと思うが、違うかもしれない。娘が生まれたとき親になった実感は全くなかった。一緒に過ごす時間のなかで作られた感性と思う。育児をさせてくれたことについては奥さんに感謝する。しなければわからないことだ。漫画の最終話にでてくる婚約相手の男性の気持ちも、よくわかる。女の人が当然のように家事や育児をするのだという感覚。 
奥さんと付き合っていたとき、奥さんの親友2人にお披露目されたことがある。全くトークができず。ボロボロであった。あとで聞くとあんな奴は仕事できないから止めた方がいいと忠告されたようだ。今だに消化できてないが、考えてみる。それだけ言われて奥さんが私と付き合って結婚した。何を思っていたのだろうか?奥さん泣いてたと思う。悔しかったのだろう。やはり自分も情けないと感じたのを思い出す。嫌な思い出だ。でもその後も、奥さんは私と付き合って結婚してくれた。何をしても自信のない人生であったのが、少しずつ変わっていったようだ。
 俺についてこいという人間ではない。親はそのように育てたかったかもしれない。中学校の頃、トム・クルーズが女性に人気があるとの記事を読んだことがある。理由は、俺についてこいでなく、一緒に生きて行こうのスタンスが受けているとあったように思う。その考えに凄く同意して、親に話すと、情けないと叱咤された記憶がある。違和感はあった。今考えると長い人生、俺についてこいだけでは、絶対に無理がある。病気のときもあるし、ウィークポイント攻められて弱ることもあると思う。そのときに、自分の嫌なところも受け入れてくれる信頼できる人と生活することが結婚なのかなと思う。はじめから、受け入れてくれる人はいないかもしれないが、喧嘩しながら、全力でぶつかりながら、信頼関係を作るしかないのではと思った。漫画のなかに、彼氏の言葉を溜め込む人がいた。いろいろあったかもしれないが、もったいないように感じた。
  仕事を逃避して長い文章になったが、少しスッキリした。